仕事を減らす。そのやり方。

仕事を減らすための方法は、たくさんあります。
「自分がやる仕事を絞り(減らし)、不要なこ
とはやらない」という方法について考えてみま
しょう。

仕事を減らすためには、単純に仕事を減らせば
いいのです(進次郎さん的ですが)。とはいえ、
自分の仕事を減らしていくのは結構至難の業で
す。仕事というのは、何も対策をしなければ、
増えていく一方だからです。

仕事を減らすためには、「割り切り」と「諦め」
が必要なのかもしれません。

「割り切り」とは、「自分は、これをやってい
く」と決めてしまうことです。人は、生きてい
るといろいろな事がやりたくなるものです。仕
事以外にも、いろいろな趣味とかスポーツなど、
やりたくなるものです。いろいろな事に興味も
持ってしまうことでしょう。

しかし、すべてのことをやり切ることなんて、
絶対に不可能です。ある程度絞って、「これを
やっていく」と決めなければならないです。
当然の話です。

自分の仕事はこれだと決めたとしても、仕事は
どんどん増えていくものです。だから、必要の
ないことは切っていかなければなりません。

例えば、自分の仕事が営業なのであれば、一時
期は営業のことだけを考える。モノを売るため
にどうすればよいかを突き詰めていく。そのた
めに技術のことを学ぶのが必要であれば学ばな
ければなりませんし、経営数字が営業のために
必要なのであれば勉強する必要はあります。

しかし、いま自分がやっている営業という仕事
に必要のないことは、捨てなければなりません。

いろいろな事に興味があればそれはそれでいい
ですし、営業という仕事が嫌で、ほかのことを
やっていきたいのであれば、逆に営業という仕
事を捨て、ほかのことを勉強するなどのことが
必要かもしれません。

このように、自分が目指す仕事、自分が目指す
人生に不必要なことを切っていく、これが割り
切りです。

そして、意味は似たようなものになりますが、
「諦め」も必要です。人はいろいろな事を経験
したいとか、多くのことを学びたいなどと思っ
てしまうものですが、すべてのことをやること
は絶対に不可能です。自分の仕事や役割以外は
捨てていかなければなりません。

ここでは、自分の考え方も重要です。いまやっ
ている仕事をずっとやっていきたい、伸ばして
いきたい、もっと今の仕事で活躍したいと思う
のであれば、それ以外のことをあきらめる必要
があるのかもしれません。

逆に、今の仕事ではなく、日々の生活を大切に
したいとか、別の仕事で生きていきたいと思う
のであれば、今の仕事のためのスキルアップな
どをあきらめる必要があります。

この場合、今やっている仕事にかかわっている
人などに迷惑をかけないよう、最低限の責任を
果たす必要はありますが、そこにかける時間は
究極まで減らし、新しい仕事や新しい人生のた
めに時間を使う必要があります。

今やっていることや、これからやりたいことな
どをすべて足していくと、絶対に時間が足りな
くなります。その中で本当に自分にとって必要
なことをセレクトし、やっていく。そしてそれ
以外のことはあきらめる。そのような決め事が
必要になります。

これらを念頭に置いて日々の生活を送り、仕事
をやっていけば、必ず自分がやることを絞るこ
とができ、不要なことをやらないという習慣が
生まれてくるでしょう。それが時間を生みだし、
仕事を減らすことにつながります。

もう一つ、「不要なことをやらない」というア
プローチからも考えていきましょう。

自分が今、毎日やっていることとか、定期的に
行っている行動のうち、不要なものをリストア
ップしていきましょう。

二重にやっていないかとか、無駄に時間を費や
していないかとか、そういったことを徹底的に
考えて、該当するものがあればやめるようにし
て減らしていくのです。

仕事としての結果に全く結びつかないもの、二
重にやっている作業、なくても全く困らないも
のなどを洗い出して、それらをやめていくだけ
です。

一日一日を振り返ってみると、結構無駄なこと
を慣習としてやってしまっているものです。一
度それらの行動をリストアップしてみて、やめ
ることを決めてみてください。

「やらないことリスト」を作り、毎日それを眺
めることをやってみてください。そこまですれ
ば必ず不要なことをやらないようにすることが
可能です。

これらの習慣が、仕事を絞り、不要なことをや
らない、その結果として仕事が半分になる、と
いうことに結びついていくのです。