実際どうなのか[4]お金の管理方法(4)

将来必要となる(と自分で決めた)支出を賄うため
に、ずっと仕事をするという選択とともに、「不労
所得」を得て、それでカバーするいうやり方があり
ます。

例えば、将来必要な支出が年間360万円、年金が月
10万円、仕事で稼げる金額が月手取り10万円だとす
ると、収入は年間240万円となりますので、不足す
る金額は120万円です。その120万円を不労所得で得
たらいいのではないか、ということです。

では、不労所得とは何なのでしょうか。

不労所得とは、ある程度の財産があり、その財産が
「毎年(毎月)お金を生み出すもの」であれば、毎
年の収入を確保できる、というものです。

先ほどの例でいうと、不足する金額は年間120万円
です。この120万円の不足はそのままでは何ともな
らないので、毎年の生活費や遊興費などを削り、年
間240万円で生きていく必要があります。

ところが、月10万円・毎年120万円、仕事をしなく
ても入ってくるお金があるのであれば、その不足額
を補うことが出来ます。この120万円が「不労所得」
ということです。基本的過ぎて拍子抜けでしょうか。

不労所得には、本当にさまざまなものがあります。

例えば毎年配当金を生み出してくれる株式や、不動
産を買って賃貸に出し、その賃貸料も不労所得とい
うことになります。

ある事業を興してその会社株式を持ったとして、そ
の仕事をやめた後にもその会社が儲かって、配当を
出してくれれば、それも不労所得ということになり
ます。

もちろん、「不労所得」とは言え、それを生み出す
までには労力が必要ですし、特に不動産所得などは
メンテナンスなどが必要で労力を要する場合もあり
ますが、基本的にはあくせく働かなくても入ってく
るお金ですので、不労所得と言えるでしょう。

不労所得を得るためには、その所得を生み出してく
れる「資産」を買い、積み重ねていく必要がありま
す。

所得を生み出してくれるのが「資産」ですので、ま
ずは効率よく不労所得を生み出してくれる資産を買
っていくことを考えなければなりません。

もちろん、「預金」や「貯金」も不労所得ではあり
ますが、その利率はとても低く、充分な不労所得を
生み出してはくれません。だから「投資」を正しく
学ぶ必要があるのです。

僕個人としては、「高配当株」をコツコツ毎月購入
して、将来の不労所得を得ようとしています。高い
配当を出してくれる株式を購入し、決算状況などを
見ながらメンテナンスしていきます。上手くいけば、
毎年資産残高の3~4%位は入ってくる計算となり
ます。

補足すると、僕は少し欲張りなので、ただ高配当を
出す株を買うわけではなく、高配当かつこれから成
長しそうな企業(成長して、元本も増えそうな株)
を、いろいろと分析しながら買っています。その分
析が楽しかったりします。

年120万円の配当を生み出してくれる元となる資産
は、年利3%の場合で3,600万円程度必要となりま
す。

それに達するまでコツコツ投資をしていくのは大変
ですが、将来ずっと(メンテが必要ですが)不労所
得を生み出してくれる、優秀な資産ということがで
きそうです。

「年収が高い人」のランキングに出てくる人の多く
(というか、ほとんどだと思います)は、高額の
「配当」を得ています。自分で起こした会社が上場
し、その配当が莫大で年収が高い場合が多いのです。

それを考えると、不労所得として配当を得ていくと
いう選択は、悪くないのではないでしょうか。

高配当株でなくても構いません。配当などのキャッ
シュフローを生み出すものでなくても、買った資産
を取り崩していけるのであれば、それも不労所得と
言えるでしょう。

例えば「インデックス投資」をして、その元本をど
んどん増やしていき、将来基準を決めてそれを取り
崩していくという方法もあります。これも不労所得
です。

不動産所得など、ほかの不労所得もたくさんありま
す。まずは本やネット・動画などで、不労所得につ
いて学んでみてください。