”時間割”をぜひ作ってみよう。

 「毎日、何かを数時間やる」ことがだいじだということは、何度か書きましたが、それを確実に実行するために、”時間割”を決めてみてはいかがでしょうか。

「仕事に時間がかかってしまう、なかなか終わらない」とか、「夜なかなか帰ることができない」ということの原因にはいくつかあると思います。もちろん、業務量が多すぎることが一番の原因で、それを取り除いていかなければいけないとは思いますが、仕事をする時間を決めていないことも、その一因なのではないでしょうか。

例えば、18時00分から歓送迎会が入っている日などは、とにかく仕事を頑張って、何とか終わらせるようにするはずです。もちろん終わらずに翌日に持ち越すこともあると思いますが、それはそれでいいのです。だらだらと残業をしてその日までに終わらせるくらいなら、また明日フレッシュな状態でやった方がいいでしょう。

飲み会がある日に仕事が進むのは、終わりが決まっているからです。これを利用して、仕事の”時間割”をいちいち決めていけば、仕事が進んで、時間を有効に使えるようになるのではないかと私は見ています。だから、時間割を作るようにしています。

そもそも、子どもの頃から大学生までは、時間割があったはずなのです。それが急になくなって、時間がいくらでもあるような形になるから、仕事が捗らないのです。お尻が決まっていれば、何とか終わらせることができるはずです。

騙されたと思って、一度時間割を決めてみてはいかがでしょうか。私は前日の夜か当日の朝、時間割を決めるようにしています。それほど厳密なものではありませんが、時計のような円が書かれたメモ帳(午前と午後で別れています)に、時間割を書いていっています。そして、それをなるべく守るようにしています。

お客さんのところに行くといった予定が入っていれば、その出発時間までに何とか仕事を終わらせるように頑張ることができるのではないでしょうか。それと同じで、外出をしなくとも、仕事のブロックごとに時間割を決めておけば、その決めたブロック(次のブロック)が来る前に仕事を終わらせようと頑張るはずです。その焦りによって仕事が効率的に、速くなるはずです。

時間割を作ると、終わりを決めることができると同時に、時間の天引きができるようになります。時間の天引きとは、やりたいことを毎日やるために、あらかじめ時間を確保するということです。これはとても大事なことで、時間をあらかじめ天引きしておかなければ、それをやる時間がどうしても無くなってしまいます。趣味とか自分が好きな事、そして将来のために毎日やっておきたいことは、あらかじめ時間割で区切って天引きしてしまいましょう。

時間割を決めて、それまでに終わらせることを考えると、どうしても「拙速はダメ」という問題が出てきます。しかし、私は拙速も悪くないと思っています。とりあえず、拙くても一通り終わらせることが大事で、その拙さをあとで見直すことで直していけばいいのではないかと思うのです。だから、時間を決めずにダラダラと、きれいになるまで仕事をするよりかは、とりあえず時間を区切ってそこまでに一つの形に仕上げてしまい、その微調整を後でまた時間を取って進めていくということが仕事のコツなのではないかと思います。

ぜひ、自分だけの時間割を作って、仕事をしていくようにしてみてください。きっと何かが得られるはずです。私はこれからもずっと、小学生のように時間割をつくって仕事をしていこうと思っています。