前回までに、理想の貸借対照表を自分で決め、
それをつくるために計画を立てる、という話
をしました。
実際、私が考える理想の貸借対照表というの
は次のようなものになります。
預金 200 借入 0
株式 2,500
年金資産 4,000
自宅 3,000 純資産 9,700
数字は割と適当です。
大事なのは、上記の貸借対照表から生まれる
キャッシュフロー(収入)がいくらになるか
ということです。
上記の資産から、年率4%の収入が生まれる
とします。預金については生活費や何かあっ
たときのための予備費として置いておいた方
が良いから置いてあり、収入を生み出しませ
んので、それ以外からの収入です。
9,500×4%=380
「380あれば生活できる」というのであれば、
それで大丈夫ということになります。
上記の資産のうち、自宅3,000万円があり、
これは収益を生み出しませんが、自宅があれ
ば家賃がかからないということになり、
収入-支出(収支)にとってプラスになるた
め、収入を生み出すものとして考えていいで
しょう(修繕費などかかりますので、家賃が
ゼロというわけにはいきませんが)。
株式や年金資産から生み出される収益が年率
4%以上あり、その収益で生活できる、とい
うのであれば、それが理想の貸借対照表とい
うことになります。
年金をもらう歳になるまでは、理想の貸借対
照表をつくっても収入が足りませんが、それ
は「労働資産」でカバーします。
年収を生み出す労働(知的労働なども含む)
ができるのであれば、それは労働資産という
資産になります。
このような「理想の貸借対照表」をまず決め、
それに向かってどう進んでいくかを管理し、
ずれが生じれば修正していく。
そんな感じで考えていけばいいでしょう。