人生とお金(7)いつ引退できるのかを考える

さて、引退時に必要なお金を計算したら、次に「投資をすることでその金額を確保する」ということを考えたいのですが、その前に、「いつ引退することが出来るのか、または、引退しないのか」などということを考えてみましょう。

初めに結論を言いますと、「これからは、あえて引退しなくてもいいのでは」というのが、私の考えです。たとえ、今勤めている会社を65歳で辞めなければならないにしても、その後も自分で仕事を見つけ、働き続けるのです。もちろん、雇われる仕事でもいいですし、逆に、自分で人を雇うなどしてやる仕事、また、自分一人で稼ぐ仕事。なんでもいいので、ずっと「仕事をして稼ぐ」ということを続けることが必要になってくるでしょう。

人間の寿命は、どんどん延びていっています。現在の平均寿命で言うと、男性が81歳、女性が87歳くらいですが、これからもっと延びると言われています。これは私の勝手な予想ですが、今の50代で言うと90歳くらいまで生きる人が多く、20代などの若い人は100歳まで生きる人が多くなるはずです。100歳まで生きる人が多くなるでしょう。

そうなると、例えば65歳で定年退職、その後は悠々自適というにも、その期間が長すぎます。お金が尽きるかもしれませんし、やることがなくてつらい日々を送ることになるかも知れません。それであれば、なんでもいいので仕事をして稼ぐほうがいいに違いありません。 何とか、これからもずっと仕事が出来るように考える必要があるでしょう。

もちろん、考え方は人それぞれですので、充分な財産を持って引退するということもアリです。ただ、60歳や65歳で十分な財産を確保し、それ以降の必要なキャッシュフローを確保して、悠々生きていける人はこれからますます減るはずです。100歳までの十分な財産や毎年入ってくるお金を、60歳までに作ることも難しいですし、逆にいつ死ぬかもわからないのに、必死に(そうではない人もいますが)財を蓄えるのもしんどいでしょう。

よく言われることではありますが、「長生きリスク」に備えるためには、「一生仕事をして稼ぐ」ことが今後はスタンダードになるものと思われます。その覚悟というか希望を持って生きていきましょう。

どうしても仕事をずっとするのは勘弁してほしい、ゆっくりしたいという人は、「いつ引退できるのか」ということを考えておく必要があります。100年生きる前提で、引退後100歳までに必要な貯金、または、毎年必要なお金が入ってくるシステムを確保することを設計する必要があるでしょう。そのうえで、「引退できる年齢」を自分で決めて、そこに向かって突き進む必要があります。

「死ぬまで仕事をする。私は引退しない」と決めてしまうのであれば、それはそれで楽になるはずです。自分はどのようにするのか、いつまで仕事をするかということをしっかりと考え、決めておきましょう。

人生とお金(6)引退時にどのような状態にするのかを決める

引退後の生活費、収入などを計算したら、「引退時にどれくらいのお金を持っていればいいか」ということがある程度決まるでしょう。それが決まれば、その状態を作るために、これから何をどうしていけばよいか、ということもある程度決めることが可能になるはずです。

例えば、自分は現在50歳であり、70歳まで仕事をしたい、また、自分の健康状態などから見て、90歳まで生きると考えたとします。「何歳まで生きるか」ということは、誰にも予想がつかないものですので、これはあくまで自分が勝手に推定して決めてもいいということになります。もちろん120歳を目指して生きると決めてもいいでしょう。

それを決めたら、引退後に必要な生活費を決めてしまいます。これも、自分が決めなければなりません。統計を見て標準的な額を当てはめるという手もありますが、基本的には、自分が決めていいのです。月100万円を使ってぜいたくな暮らしを続けてもいいでしょうし(破綻する可能性が増えますが)、標準的に夫婦2人で月25万円、などと決めてしまってもいいです。Excelなどで生活費を項目ごとに積み上げて計算するのが良いでしょう。これを例えば30万円とします。そして、次に年金のもらえる額を計算します。毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」に、もらえる年金の概算の額が書いてあります。これはあくまで「今までの実績による年金額」ですので、これから年金にどれくらい加入するか、年金を60歳までに何か月分支払うことになるか、そしてこれからの給与額などによって変わってきます。20歳になってから60歳までの40年間、しっかり払っていたら、「老齢基礎年金」として年間約78万円(令和3年)をもらうことが出来ます。加入月数が減ればその分減っていきます。

会社員だった場合や、会社を経営して厚生年金を支払ってきた場合は、老齢厚生年金をもらうことが出来ます。これは実績の給与額によってだいぶ変わってきます。自営業(個人事業主)の期間が長かった場合などは、この老齢厚生年金がなかったり額が少なかったりします。老齢厚生年金も、これまでの実績による支給額が「ねんきん定期便」に載ってきますので、計算してみてください。

決めた引退後の生活費から年金額を引き、それに(自分が死ぬ年齢-引退年齢)を掛けると、引退時に必要な貯金額が計算されます。上記に示した今の年齢から引退年齢までの年数は20年ですので、例えば生活費から年金額を引いた金額が150万円とすると、引退時に必要な金額は3,000万円となります。

実は、投資を行って上手く運用することで、単純に3,000万円を貯める必要がなくなりますし、3,000万円を死ぬまで残せるかどうかという心配も減るのですが、まずは単純に、ここでは「引退時にいくら必要か」ということを計算出来たということになります。この数字を一度出しておきましょう。

人生とお金(5)引退後の年金などの収入について考える

「一生、仕事をして稼ぐ」と決めたのならいいのですが、その覚悟がまだできない人については、引退後の年金や収入についてじっくりと時間を作り考えていかなければなりません。まずは、引退後の年金などの収入について、考えてみましょう。

引退後に年金がいくらくらいもらえるか、これはその人が成人してからこれまでにどれくらい年金保険料を払ってきたかなどによります。毎年、誕生月に「ねんきん定期便」というハガキが送られてきているかと思いますが、それを参考にするのがいいのではないかと思います。現状ではどれくらいの年金が年間にもらえるか、ということが書いています。それにプラスして、これからの給与の額などによってもらえる額が決まってきます。

「ねんきん定期便」から計算した結果として、65歳から毎年180万円もらえるとします。そうなれば、月15万円の収入になるということで、引退後の収入の基礎になるでしょう。

よく、「年金は破綻する」「年金はあまりもらえなくなる」などと言われます。確かに、若年層が減って老年層が増えるわけですから、これまでと全く同じように、多くの人が生活費を完全に賄えるくらいの年金がもらえることはなくなるでしょう。ただ、年金というのは、日本という国の根幹をなすものということが出来ます。言い換えれば、年金や健康保険のような、相互扶助や所得の再分配という仕組みについては、国として一番大切な役割なわけですから、簡単に破綻することはなく、仮に破綻するとするならば、もう国としての機能も失われてしまう、ということになるでしょう。

つまり、国が続く限り、年金という再分配の仕組みは残り、最低限の暮らしが保証されなければならない、ということになります。完全に安心するわけにはいきませんが、ある程度最低限、生きていくためのお金は、仕事が出来なくなってからもいただけるということは言えます。だからと言って安穏とするわけにはいかないですが…

なので、自分の匙加減でいいので、例えば「ねんきん定期便」の金額の7割はもらえそう、など決めてしまい、年金を計算してください。その結果、自分が生きていくために必要なお金が賄えるならそれはそれでいい(定年で仕事をやめてしまってもいい)ですし、足りないのであれば、ある程度の年齢までは仕事をする、または死ぬまで仕事をして稼いで生きていく、ということを考えなければいけません。年金で十分な生活費が賄えるとわかったとしても、もちろんずっと仕事をしていくということもアリです。

老後という言葉をあまり使いたくはありませんが、意外と早く訪れるものだと考えた方がいいのかもしれません。今から将来のことを決めたりするのはなかなか難しいことではありますが、年金がいくらもらえるのか、その他の収入をどう確保していくのか、そして生活費はどれくらいかかりそうか(必要なのか)といったことをいまから考える必要があるでしょう。

人生とお金(4)「仕事を引退する」ことについてを考える

話が大きく変わりますが、令和時代に入り、私たちは人生において、何を考えていかなければいけないかということについて検討しましょう。まずは、お金の話です。

人生において、お金は切っても切り離せない存在です。お金をどう稼ぎ、どう使っていくか、そしてどう運用していくかということは必ず考えなければならない、とても大切なことです。

何と言っても、人は仕事をしてお金を稼ぐことが不可欠です。会社員として働くことも、フリーランスや社長になって仕事をすることも、全て「仕事をしてお金を稼ぐ」ということになります。先祖代々、大きくて高い土地などを受け継いできている人を別として、全ての人は仕事をして稼ぐことが必要となるでしょう。そして、現代において、または未来に置いては、「いつまで仕事をするか」「仕事をいつ引退するか」ということを決めることが大切になります。

そのことが決まっていなければ、人生とお金の計画を立てることは難しくなります。例えば今の年齢が50歳で、働いている会社での定年が65歳、そして、その後は仕事をする気が全くない場合は、あと15年仕事をして引退し、その後の人生を仕事をせずに生きていくことになります。

たとえ65歳で定年したとしても、その後もずっと何らかの仕事をして生きていくと決めた場合は、「死ぬまで仕事」をすることになります。これからの時代は、昭和や平成までと違い、「60歳(65歳)で定年退職し、その後は年金で悠々自適に暮らす」ということが難しくなってきます。それは皆さんも十分理解されていることだと思いますが、全体の人口が減るとともに、現役世代の人口が減り、老後世代の人口が増えていくことから明確になっています。生きていくために充分な年金がもらえることは難しくなるでしょう。ちょっと息が詰まりそうになってしまいますが、何らかの仕事をしてずっと稼いでいかなければいけない人が大半になってしまうことも予想されます。

そのような時代には、「仕事を引退する」ということは諦めなければならないということが常識になるのかもしれません。これまでの固定観念に囚われている人はさすがに減ってきたとは思いますが、現在の仕事を引退せざるを得なくなった時のビジョンをまだ描いていない人は大いに違いありません。

まずは、「一生仕事をして、稼いでいく」という覚悟を決めたうえで、何かのスキルを身に着けていくことや、絶え間なく勉強をしていくことを実行していかなければなりません。

人生とお金(3)常識を疑い、平成までと考え方を改める  

 

私ももう50歳を過ぎてしまって、考え方を変えるというのがある程度難しくなってきています。凝り固まった思考というのは、なかなか柔軟に変えることが出来ないものです。しかし、もう時代は令和に入りました。平成も終わってしまったのです。常識を疑って、考え方を改める必要があります。

日本の経済をものすごく大まかに分けると、昭和までが成長の時代、平成が平坦な時代、そして令和は下がっていく(逆成長)の時代になるでしょう。山頂(平成)が平坦な山のような形を思い浮かべていただけばいいかもしれません。その中でも平成の初期が一番高いところで、そこから平成中はなだらかに下がっていき、その後令和に入って右肩下がりになるというイメージです。

この「右肩下がり」の状態は、ほとんどの人が経験していない状態だと思います。なので、日本経済がどうなるかが読めず、私などはある意味恐怖を感じてしまいます。そうなった時の対処をするにしても、どうすればよいかが現時点ではあまりよくわかりません。もちろん、国や私たちがその対処法を考え、対応していかなければいけないことは確実でしょう。

どちらにしても、「経済成長は、あまり望めない」ということを前提に、これからの人生設計や経営を考えていく必要があると言えるかもしれません。

平成の時代は、バブル崩壊やリーマンショックなどがあり、経済の状態が悪くなったり株価が大きく下がったりした時期もありましたが、まだ日本経済には力があり、均してみると割と平坦な経済状態だったと言えるかもしれません。それは、「多消費世代」と言われる40代の人口がまだ大きく減っていないということもあるでしょう。今の40代後半は、「団塊ジュニア」世代ですが、その団塊ジュニア世代が「多消費世代」を超えてしまうと、経済の規模が小さくなると言われています。バブル崩壊も、団塊の世代が多消費世代を超えたことから発生したと言えるかもしれません。それと同じことが起こる可能性や、なだらかに需要が下がり、経済規模が小さくなっていくことが考えられます。

ただ、アメリカについてはまだこれから人口が増える傾向にあり、右肩下がりにはならない可能性が高いと考えられます。アメリカもQE(金融緩和)によって経済が膨らんでいるため、バブル崩壊のようなことがあるかもしれませんが、まだ成長を望むことが出来ます。世界全体を経済の場と考えると、そこまで右肩下がりを危惧する必要はないかもしれないのですが、日本経済においては厳しい状況になっていくことが考えられますので、それに対処していく必要があります。

平成時代に昭和を引きずることが良くない状態を招いたように、令和時代は昭和や平成を引きずることがないよう、考えを改めていく必要がありそうです。

「自分で少しでも稼ぐ」を考えてみる

会社員でいられない、または給与が減ってしまう未来を考えると、どうしても「自分で稼ぐ」ことが必要となってくるでしょう。今働いている会社以外にどこかで雇われる、と考えたとしても、その別の会社でも同じことが起きる可能性はあります。なので、雇われる以外の方法を考えていかなければなりません。

その解決方法は、「自分で稼ぐこと」ということになるでしょう。まずは、会社員という地位をキープしながら、自分で1円でも稼ぐという実績を作ってもらいたいと思います。

自分で稼ぐ方法は、本当にいくらでもあります。ネットやSNS、セミナーなどで調べてもらえばたくさん出てくるでしょう。その中で、自分が「これで行く」と決めたものをやっていきましょう。手法が問題ではありません。まずは始める、ということが大切です。そして、始めたやり方はすぐには上手くいかないはずですので、試行錯誤して、続けていくことが大切です。どうしても上手くいかない場合は、あきらめて次の手法を試していきましょう。

「いくらでもある」と書きましたが、本当にその通りで、すぐにでも始められるものがたくさんあります。中には、「今からでは遅すぎる」と言われているものもあるでしょうが、実際にやってみるとそうでもない、というものもあるはずです。例えばYouTuberなど、「今からでは無理」と言われる可能性が大ですが、何もトップYouTuberになれと言っているのではありません。まずは少しでも広告収入を得られるところまで行く(続ける)ことが大切です。広告収入が得られるレベルに持っていくのは本当に大変だと思いますが、その後が割と楽になるはずです。

その他にもやり方は本当にたくさんあります。例えば「せどり」一つをとっても、いろいろなやり方があります。要するに市場価格の差を利用して儲けるということですから、安いところで買い、高いところで売るということが肝要です。それは株でも何でも同じで、安く買って高く売るという当たり前のことを、いかに考えて実行できるか、ということが問題になります。それさえ見つけられれば、ある程度実労働を伴う必要はありますが、自分で儲けるということが出来るようになるのです。

もちろん、資格を取ってその資格を使って商売をするということもありです。資格を取るまでに時間や労力がだいぶかかります(その資格の独占業務がある場合はより大変)が、それを利用できれば、普通に始めるよりは楽に収入を得ることはできるでしょう。私もそのやり方で税理士資格を取り、自分で稼ぐということをはじめました。

この後も、どうやって自分で儲ける(売上を上げる)かということがたくさん出てくると思いますが、まずはやると決め、始めてみて、それを続けるということが大切です。思い切って行動を起こしてみましょう。

これからは、会社員だけでは生きていけないかも

「人生100年時代」と言われる今、無事に100歳まで生きられるかどうかは全くわかりませんが、100年生きることを前提に人生を組み立てる必要があることを痛感しています。

 昭和、いや、平成までの常識では、人々は会社員として60歳または65歳の定年を迎え、その後は年金で暮らしていく、ということが常識でしたが、その考え方はとうに終焉を迎えていることは皆さまご存知のことと思います。年金はこれから目減りしていく可能性が高いですし、65歳から100歳までは35年もあり、その間どのように生きていくかということをデザインしなければいけないということは、多くの人が感じていることでしょう。

私は50歳代に突入しています。50代になってからそれを考えるのは少々遅い気もしますが、もう50代になってしまった、またはもうすぐ50代を迎えるような人たちにとっては、その人生のデザインは、今すぐに始めなければならないことです。
50代だけでなく、40代、30代の人にとってもそうなのかもしれません。

さて、ここではまず、いま会社員として働いている方に、考えてもらいたいことがあります。会社員として、安定した職を得ていることは、とても素晴らしいことだと思います。私など、何とか今は食いつないでいけていますが、これからの保証は全くありません。会社員であれば、最低60歳まで、これからは65歳までは何とか身分を保証してもらえる可能性が高いでしょう。しかし、「会社員だけで生きていく」というのは、これからますます厳しい状況になってくるものと思われます。

まず、日本経済が、今後それほど伸びないことが考えられます。その大きな要因の一つが、「人口減少」です。人口がこれからしばらく、ずっと一直線に減少していくことは確定している未来の事実です。それによってどうしても全体の需要が減ってしまい、これまで需要を支えていた供給側の企業のニーズが減っていきます。そうなると、今のように大きな企業や中小企業すべてが売上をキープすることが出来ず、どうしても人を減らしていかなければいけなくなります。AIやロボットが発達することもその一端を担います。

今、大企業や中小企業で働いている人も、安穏と過ごすことが出来なくなります。必要のない仕事をする人も増えてくると思われます。

そのようになると、どうしても、これまでもらっていた給与をキープすることは難しく、何らかの方法で他に稼ぎを見つけなければいけなくなるでしょう。これまで勤めていた企業にずっといられるのならまだましですが、退職しなければならなくなれば、自分で稼いで生きていくしかなくなります。私も15年以上自営業で何とか食いつないでいますが、いつも不安です。それ以上に不安な状態になる人も多くなるかもしれません。

これまでのように、会社員だけで生きていくことは難しくなることは、私が上記のように説明せずとも明白な事実です。なんとか、これから生きていくために、会社員での仕事以外に何かを見つけて生きていく、ということが大切になるのです。

焦るとすべてに損をする

急いだり、焦ったりすることは全てにおいて、あま
りいいことではないように思います。

まず、けがや病気のもとになります。例えば階段を
急いで降りたりすると、転落したり足を捻って捻挫
や骨折の原因になったりします。

また、常に急いだり焦ったりして、ストレスを感じ
ていると、それが原因で病気になりやすい体になる
こともあるでしょう。

また、人間関係とか、仕事、お金についても同じこ
とが言えます。

友達や恋人などに対して、自分が急ぐ上に相手にも
急ぐことを強要するようなことは、よくないですし、
仕事でも、急ぎすぎると丁寧さを欠いてあまり良く
ない結果になったりするでしょう。

財産を築くにも、焦ることは禁物で、普通の人はあ
る程度の時間をかけてゆっくり築くことが大切、焦
るとギャンブル的なことになってしまいます。

そのギャンブルに勝ち続けて一財産築くこともあり
ますが、ほんの一握りの人でしょう。

人材育成についても焦ることは禁物、僕は小学生と
日頃付き合っていますが、小学生の間に体や技術を
完成させるなんてことはできないし、結果を出そう
なんて考えることは必要ないと思っています。

なんにしても、急いで焦って、早く結果をだそうと
することは、あまり意味がなく、結果的にうまくい
かないことも多いのではないでしょうか。

もちろん、計画を立てて、そこに到達するように頑
張っていくことには意味があり、否定できませんが、
その計画については、あまりに性急に自分が求める
結果を出すというものでない方がよいでしょう。

計画を立てたうえで、将来のことはわからないので
修正をしながら、日々を大切に、ていねいに生きて
いくというのが、基本方針でいいのではないかと感
じます。

予定が入っているときも、焦ります。15時までに出
かけなければならない、しかしそれまでに片づける
ことがたくさんある、そんなことがあります。

僕も、そんな状況だととても焦ってしまい、結果と
して仕事が遅くなってしまう、そんなこともありま
す。

しかし、焦っても仕方がありません。

完璧な仕事など無理ですから、できることを丁寧に
やればいいのです。それで15時になったら出かける。

出かけたら急がない、焦らない。その予定を精一杯
楽しむ。

そして、できなかったことはまた、計画を立てなお
し、後日丁寧にやる。

そんな感じでやっていけばいいのです。

決して、焦ったり急いだりしすぎることなく、日々
を丁寧に生き、余裕をもって楽しんでいきましょう。

「不眠」の対処法

昨晩はあまり眠ることができませんでした。ずいぶ
んよくなったものの、まだ2週間に一度くらいは、
不眠が訪れてしまいます。

不眠はとてもつらいものです。寝れば一瞬で夜が終
わり、朝すっきり目覚められて翌日の活動が気持ち
いいものになりますが、寝られないとずっと「寝ら
れない」と考えてイライラしてしまい、その時間が
長いため、つらいものです。

翌日の活動にも支障があります。不眠はなるべくな
くしたいものです。

不眠にはやはり原因があると考えていいでしょう。

僕が学んできた中では、寝る前の2時間くらいの過
ごし方がとても重要で、そこを間違えてしまうと、
不眠に陥りやすいということが言えます。

寝る直前まで食事をしたり、熱いお風呂に入ったり、
ブルーライトを目に入れたりするのは避けた方がい
いでしょう。

また、寝る直前に興奮するようなことをする、つま
り格闘技などの戦いとか、少し怖い映画とか動画を
見たり、ミステリー小説を読んだりすることも、脳
を覚醒させてしまうため、あまり良くないです。

スマホをずっと至近距離で見ていたり、明るい照明
の下で過ごすのもよくなさそうです。

カフェインやアルコールの摂取もよくありません。

そして、そのような睡眠に悪いことをしたうえで、
布団に入って眠れればいいのですが、眠れないとさ
っぱり眠れません。

「寝ないといけない」と思えば思うほど、泥沼には
まります。

そして結局ほとんど眠れず、翌日の活動に支障が出
るでしょう。

そういったことが続くと体にも良くないでしょう。

しっかりと眠るためには、上記のような、眠るため
に良くないことをやめ、睡眠に入る体制を整えて、
布団に入ることが肝心です。

そして、どうしても眠れない場合は、いったん眠る
事をあきらめてみるのがいいかもしれません。

いったん電気をつけて(なるべく暗い明かりで)、
少し立ったり座ったりして、活動してみるのです。

そしてしばらくしたら、布団に入ります。

そうすると、眠れることもあります。

割と簡単めの本を、暗い明かりの下で読んでみるの
もいいかもしれないです。

布団の中で「眠れない、眠れない、どうしよう」と
思っていても、眠れません。

いったん、不眠に陥っていることを忘れ、ちょっと
活動してみましょう。そのあとで眠るようにします。

僕の場合はこれで眠れることが多いです。

色々な眠れるパターンがあるでしょうから、布団の
中で眠れずにつらい思いをするのではなく、自分な
りの入眠パターンを作って、やってみてください。

それでも眠れないなら、もうあきらめて、横になっ
ているだけでもいいでしょう。それでもある程度は
体が休まるものです。

その状態で眠れたらラッキーですし、そうでなくて
も影響は少し軽微になるでしょう。

歳を重ねれば、睡眠時間が少なくなるものです。

あまり焦らず不眠と付き合い、生活習慣を整えてい
きましょう。

それが人生や仕事、楽しいことなどの充実などにつ
ながっていくものです。

心の病気について(10)まとめ

8月に心の病に襲われまして、先の見えない長いト
ンネルに入ってしまった感覚を覚えました。

そこで何をやったかを記録することで、苦しんでい
る人のために少しでもなればよいと思います。

何をやったかは下記の通りです。ひとつずつ詳しく
書いていきます。関係ない人、興味のない人には大
変恐縮です。

やったことは下記のとおりです。

1.生活環境を変える。

2.運動をする

3.人と話す

4.病院に行き、相談する

5.仕事時間を制限する

6.仕事環境を変える

7.とにかく勉強した

8.休みを取り、温泉などに行った

他にもありますが、主にこんなところです。

今日は、まとめをお送りします。

8月くらいから、死の恐怖を筆頭として、いろいろ
な不安を感じてしまい、震えるような心の気持ち悪
さや不安感、食欲不振、不眠などの症状が出ました。

それを克服するためにいろいろなことを試しました。
昨日までに書いた通りのことです。

それをやったことで治ったかというと、よくわから
ないのが正直なところなのですが、行動と同時に、
心の持ちようを変えるように心がけました。

その心の持ちようとは、

・焦ったり急いだりせず、ゆっくり生きる
・気にしすぎない

ということです。

これまで、性格上どうしても急ぎすぎることや、時
間がなくて焦ることばかりでした。

行列はイライラするし、時間がないと思うと焦って
やることが手につかなくなることもありました。

何かに取り組むときも、早く成果を出したいとばか
り考えたり、1年後に理想の状態になろうとか、焦
ってばかりだったかと思います。

そういうのをやめました。

エスカレータで歩くことをやめたり、ほかの人が遅
いことをイライラしたりすることもやめる。

大げさかもしれませんが、行き急いでいたことを反
省し、ゆっくり生きるように心がけました。

また、気にしすぎないということも心がけました。

他人の目を必要以上に意識したり、人に気を遣いす
ぎたり、自分は完全じゃなければダメみたいな意識
を捨てました。

人に迷惑をかけないことは守りますが、必要以上に
意識をしないということです。

人は人、自分は自分ですので、自分の生き方をしよ
うと心がけました。

急ぎすぎることも含め、それが自分の性格で、完全
に治すのは難しいですが、とにかく、あまり考えす
ぎず、ゆっくり生きていくことを心がけています。

また、計画を立ててそれを実行していくことを完全
にやっていきたいという意識がありましたが、それ
も捨てるようにしました。

無理なものは無理なのです。

だから、今を生きることを意識して、今できること、
やりたいこと、やっていて楽しいことをなるべくや
っていくように心がけています。

「今を生きる」を意識すると、死の恐怖も少しは和
らいできたように感じます。

家族や犬、周りの小学生たちにも癒されています。

みんな生きているだけで奇跡ですし、周りの人たち
といられるだけでも奇跡です。

とにかく人生を悔いないように、今、一生懸命生き
ていきたいと思っています。先のことを考えすぎな
い。

そんな感じでやっていたら、いつの間にか苦しさが
すこし和らいでいた感じです。

まとまりがない文章で恐縮ですが、苦しんでいる人
の心に届けば嬉しいです。

生きていくのはいろいろと大変ですが、一緒に頑張
って、楽しんで、笑って生きていきましょう!