実際どうなのか[2]お金の管理方法(2)

昨日の記事で、お金の管理として僕が見ている項
目は、

1.将来、定期的に得られるキャッシュフローが
 現在いくらなのか

2.家計の純資産

の2つということでした。

それぞれについて、これから見ていきたいと思い
ます。まずは、1の定期的に得られるキャッシュ
フローについてです。

「キャッシュフロー」というと、とっつきにくい
感じがするかもしれません。

確かに、会計書類として作られるキャッシュフロ
ー計算書は、ちょっと面倒くさいです。難しい名
前の項目がたくさん出てきたり、ルールもわかり
にくかったりします。キャッシュフロー計算書が
出来たところで、「だから何?」的な感じもあり
ます。

僕が考えるキャッシュフローは、ごく単純で、
「これから、毎月得られるお金を増やしていこう」
と考えるものです。

まだ若い人にはピンとこないかもしれないですが、
仕事を引退した後に、毎月いくらくらいお金が入
ってくるかということが大切です。

そして、仕事を引退する年齢は、昭和のように全
員が55歳や60歳ではなく、今は人によって仕事を
辞める年齢が違います。死ぬまで仕事をすること
も可能ですので、年金だけが引退後の収入ではな
くなってきています。

自分が将来、どのように生きていくのか、そして
いつまで生きて、いつまで仕事の収入を得るのか、
それとも仕事をあまりしないでほかの収入を得て
生きていくのか、そのあたりの設計をまずする必
要があります。

そのうえで、何歳から何歳までは何をしてこの収
入を得て、このお金を使って生きていく。そのよ
うな設計をこれから考えていく必要があるのです。

まだ社会人になってすぐ、といったフレッシュな
人は、そこまで綿密に考える必要はないかと思い
ます。将来のこと読めないというのが前提です。

ただ、ある程度年齢を重ね、今後のお金が不安と
か、将来死ぬまでのことを考えなきゃ、と思う人
は、将来のキャッシュフロー(将来の収入と支出)
について考えてみましょう。

将来のキャッシュフローを考えるとき、まず計算
すべきなのは、将来の支出のことです。

まずは、例えば65歳になったときに、どれくらい
の生活費がかかるか、どれくらいのお金を使って
生きていくのかを考えましょう。

インフレ率を考慮に入れて計算してもいいですし、
インフレになれば収入も増える可能性があると考
えて、インフレのことを考えなくてもいいです。

とにかく、将来の支出を計算して、一か月いくら
かかるか、それと臨時的な支出(例えば旅行など)
がいくらかかるかを計算して、Excelなどの表に
入れてみましょう。

夫婦2人や自分ひとりというパターンがあるかと
思いますが、それも勝手に決め、計算してみてく
ださい。

それができてから、収入がいくら必要なのかを考
えるという流れになります。

次回に続きます。