人生とお金(4)「仕事を引退する」ことについてを考える

話が大きく変わりますが、令和時代に入り、私たちは人生において、何を考えていかなければいけないかということについて検討しましょう。まずは、お金の話です。

人生において、お金は切っても切り離せない存在です。お金をどう稼ぎ、どう使っていくか、そしてどう運用していくかということは必ず考えなければならない、とても大切なことです。

何と言っても、人は仕事をしてお金を稼ぐことが不可欠です。会社員として働くことも、フリーランスや社長になって仕事をすることも、全て「仕事をしてお金を稼ぐ」ということになります。先祖代々、大きくて高い土地などを受け継いできている人を別として、全ての人は仕事をして稼ぐことが必要となるでしょう。そして、現代において、または未来に置いては、「いつまで仕事をするか」「仕事をいつ引退するか」ということを決めることが大切になります。

そのことが決まっていなければ、人生とお金の計画を立てることは難しくなります。例えば今の年齢が50歳で、働いている会社での定年が65歳、そして、その後は仕事をする気が全くない場合は、あと15年仕事をして引退し、その後の人生を仕事をせずに生きていくことになります。

たとえ65歳で定年したとしても、その後もずっと何らかの仕事をして生きていくと決めた場合は、「死ぬまで仕事」をすることになります。これからの時代は、昭和や平成までと違い、「60歳(65歳)で定年退職し、その後は年金で悠々自適に暮らす」ということが難しくなってきます。それは皆さんも十分理解されていることだと思いますが、全体の人口が減るとともに、現役世代の人口が減り、老後世代の人口が増えていくことから明確になっています。生きていくために充分な年金がもらえることは難しくなるでしょう。ちょっと息が詰まりそうになってしまいますが、何らかの仕事をしてずっと稼いでいかなければいけない人が大半になってしまうことも予想されます。

そのような時代には、「仕事を引退する」ということは諦めなければならないということが常識になるのかもしれません。これまでの固定観念に囚われている人はさすがに減ってきたとは思いますが、現在の仕事を引退せざるを得なくなった時のビジョンをまだ描いていない人は大いに違いありません。

まずは、「一生仕事をして、稼いでいく」という覚悟を決めたうえで、何かのスキルを身に着けていくことや、絶え間なく勉強をしていくことを実行していかなければなりません。