野球はやっぱり面白い「ゲーム」である。

高校野球はやはり面白い。

今年は土日、少年野球の指導にほとんどの時間を
費やしているのですが、昨日は雨だったので
高校野球をずっとテレビ観戦していました。

福岡大大濠の三浦投手と、滋賀学園棚原投手
(宜野座カーブ)の投げ合いは見ごたえ十分。

そして健大高崎と福井工大福井の試合も
かなり面白かったです。

健大高崎の「機動破壊」は何度も本を読み、
そのプレーを頭に入れています。

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野球のセオリーというものは、小さいころから
勉強してきて、頭に入っています。

しかし健大高崎がやっている野球は、その
セオリーの小さな隙をついたり、逆を考えたり
するようなプレーが多く、観ていて楽しいです。

先制点を取った3回、2死から右中間に長打を
打った選手は(ライトが負傷するアクシデント
があったものの)、二塁手がボールを持って
走ってくるのを見て本塁を狙いました。

これは上記機動破壊の本に書いていたことその
ままでした。

そして6-7で迎えた9回裏2死二、三塁での
トリックプレー。二塁ランナーがよそ見をしながら
リードしているのを見て投手がけん制。
その間に俊足小野寺選手がホームスチール。

甲子園のあの場面でこのプレー(サインプレー
ではないかと思います)ができるのはすごいこと
で、おそらく史上初ではないかと思います。

本にも書いていない、僕も初めて見たプレーでした。

ちょっとマニアックになってしまいましたが、
野球は、だから面白いのです。

野球の”ゲーム”は、日本に入って来て
「試合」と訳されました。

だから日本では、真剣勝負、勝たなければいけない
などの意識が高いのでしょう。

だけど、元々は「ゲーム」なのです。

野球は遊びだと僕は考えています。

少年野球の指導者をやっていますが、基本精神は
野球を心から楽しむこと、特に少年ですから
すこしずつ上手になって楽しむことが重要だと
つくづく考えています。

勝たなければいけない、礼儀を重んじてきちんと
しなければいけない、ふざけてはいけない。

これが今の少年野球の主流と感じます。

これはなかなか変わらない。

しかし、変えていくべきと僕は考えています。

野球という競技、ゲームを長く楽しむために
(一生できるものだと僕は考えています)、
子どもたちには野球をまず好きになって
もらうことです。

そして、技術や体力の向上に伴って、自分の体を
操りながら、野球というゲームを楽しむこと。

これが第一だと思います。

チームとしての作法や礼儀、チームワークをちゃんと
叩き込む、という考え方もあるでしょうが、
まずはプレイヤー個人個人が楽しみ、好きになる
ことが大事だと強く考えています。

そのためには、ちょっと個性的な子どもたちを
怒鳴りつけて、同じ色に染めてしまうようなことは
(僕は)したくありません。

色々な意見があり、ぶつかることも多いですが、
僕は上記のような自分の考え方を貫いていこう、
多分それが子どもたちのためになると考えています。

野球をしていて、WBC、プロ野球、甲子園などの
プレーを見ていて、

「あんなプレーがしたい」
「こんな選手になりたい」

などと思うことは自然だと思います。

そういう気持ちを消さないように心がけようと
考えています。

―――

新しい本が発売になって約3週間です。
ぜひお読みいただければと思います。

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